2011年12月3日土曜日

雄勝のまちづくり方針 現状 (雄勝の方々、市長、市職員、への解説)

これまでのやりとりで明らかになったことは、
関係者と個別に話をすると、

今日現在では、

住民、まちづくり協議会委員の半数、雄勝総合支所上層部、石巻市役所本庁、市長。

つまり、大多数の関係者は、雄勝地区の復興について概ね同じ認識があります。

 1. 十分な住民の話し合いにより高台移転を決めている地域は早く計画を進める

 2. 土地かさあげなどしたい中心部は十分住民協議してから話を進める

と、まぁ、当たり前のことです。

 
 11/15までは、雄勝総合支所長、次長、自称高台担当は揃って、

『予算の関係上、雄勝はひとつの方針(つまり全地区高台移転)が必要。
 また、浸水域はすべて建築規制をかけて人を済ませない方針』

でした。 ですから、猛烈に抗議したのです。

 11/29の雄勝総合支所への抗議において、支所長、次長は、認識が
変わったことを明らかにしました。
 しかし、実際に住民との窓口に立つ職員の認識が変わらなければ
単なる責任逃れです。

実際に、支所長・次長は抗議を無視しました。
相変わらず、市職員の一方的な住民合意宣言(以下)は止まりません。

雄勝地区震災復興まちづくり協議会は「雄勝地区全体の復興計画を
雄勝総合支所に提出し、とりあえず復旧・復興の意見集約と
市へ提案する事業は終了しました」 

と、協議会委員宛てに文書を出す愚行に出ました。 

せっかく、11/27の意見交換会で
市長や支所長が、住民の意見を取り上げると約束したのに、
また無駄になりました。 つまりは、石巻市の内部反抗です。
一職員の単なる意地が支所長や市長の顔に泥を塗っています。


 以上、非常にローカルな話ですが、わかる方にはよくわかると思います。

6 件のコメント:

  1. 雄勝出身者2011年12月3日 22:20

    一職員を吊るしあげるような、あなたのやり方は間違ってないのでしょうか。

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  2. ブログ管理者の石井です2011年12月3日 23:04

    雄勝出身者さま

    コメントありがとうございます。私は偽りない気持ちで、この特定の職員も含めて個人的には支所の皆さんもみんな好きなんです。彼らが、きちんと雄勝のみなさんから公平に意見を拾い、まちづくりを進めて頂けるなら何も問題はありません。

    時間をとって話し合いながら、住民側とこの職員さんとの溝を埋めていければいいのですが、私たちの話を聞こうとしないだけでなく、今では支所内でも彼の意見が止められない状態です。 

    支所の彼の上司も本庁も市長も、みんな俺は責任ないという態度をとっています。 本当に、このような一職員を吊し上げるというやり方は私もとりたくありません。なんとかお互いしこりが残らない方法を雄勝のみなさんと一緒に考え、実行してきましたが、なかなかうまく伝わりません。

    しかし、仕方がない、といってしまうと皆の望まない意見が雄勝の意見として通ってしまいます。彼の暴走を止められる手段があれば是非教えて頂けないでしょうか。
    どうぞ宜しくお願いします。

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  3. 100年スパンで考えた時、
    「ここで生まれ育ったんだから、またここに住みたい。それだけよ」
    という住民の願いは、復興への正解となりうるでしょうか?
    地盤の嵩上げには、大きな財源が必要になると思われますが、はたしてそれが震災の備えとして、十分効果があるのでしょうか?

    移転にメリット、デメリットがあるように、残ることにも正否両面があるわけですから、感情を交えずに、それら全部を比較すべきだと思います。特に、町の採算性については、慎重に検討すべきでしょう。

    自然を甘く見てはいけません。次世代、またその次の世代の為にも、今の自分達の欲求は捨て、必要であれば、町を出て安全なところに移り住むべきではないでしょうか?

    お上に従うのではなく、人としての生き方が問われているのだと思います。

    私自身は、地元の行政に対して、強い不信感を持っています。でも、もし自分が過疎地域を内包する市の運営を任されたら、どのような決断をするだろうかと考えます。残念ながら、全員の要求は、通らない。そのことを理解しつつ、声を上げていくつもりです。

    もし、石井さんが、今後真剣に雄勝の町づくりに関わるおつもりなら、ミクロとマクロの視点を忘れずに行動されるよう願います。兎も角怒ってはいけません。怒りは、目を曇らせます。

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  4. 管理者の石井です2011年12月6日 8:30

    匿名さんへ

    大変貴重なコメントに感謝いたします。
    すべてのご指摘に対し、全くその通りと思います。

    おっしゃる通り、高台移転も公営住宅もかさ上げも、
    それぞれメリットとデメリットがあります。
    雄勝の中でも地区ごとにどれが適しているかは
    違ってくるはずです。10年先を考えた場合と
    100年先を見越した場合でも変わってきます。

    ・今、津波を体験した人は怖さがわかるが、子孫の
     代まで考えたら高台に移って、同じ恐怖は繰り返
     さないほうが賢明だ

    ・かつて12000人いたのに、いまでは4000人だ。
     ここで高齢者が数百人ばかり高台に住むだけの
     町になったら津波が来る前に町が死ぬ

    どちらも、ものすごく説得力があります。
    私が市の担当者だとしても、ひとつに絞れといわれたら
    悩みに悩みます。(今の行政は、『上がそういってるから
    仕方ない』という責任回避で悩む必要ないそうですが)
     3つの事業を組み合わせて、早く良い案が
    出来ることを望みます。


    「ここで生まれたんだから、、、」
    というコメントは、特にインターネットを普通に使える方で、
    町づくりに関心のある町外の方を意識しました。

    特に都会から来られる方からは、よく不思議そうに
    『こんな危険なところ、一体誰が住むの?』と聞かれます。
    悪気がなく、本当に理由がわからないそうです。

    『職住分離すれば町は残るでしょ』ともっともらしく説明
    される方もあります。

    ひどい話では、
    私が「みんななんとかこの町に残りたくて頑張っているん
    ですよ~」というと
    『こういうところに人を住ませるために、俺たちは税金払って
    るんじゃねぇよ。NHKで消えゆく街なんていわれた通り町ごと
    集団移転するべきだ』と真顔で言われることもあります。


    とにかく、町外出身者が表に出てとやかく言うような町づくり
    は健全ではないと自分でも思います。住民が中心となって真剣
    に議論して言い合って自分達のまちをつくりあげていってほし
    いです。 

    怒りはできるだけ慎みます。
    これまでの行政が、住民に議論する機会もあたえず、行政の都合で答えを決めようとしたから怒っています。早く健全に話し合う状況ができることを祈っています。

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  5. 石井さん

    復興協議会の正田です。

    私の『首都圏雄勝町人会blog』( http://ogatsu2011.blog.fc2.com/ )に、石井さんからコメントを頂きましたが、blog上にて返信をさせて頂きました。

    石井さんからの返信と、こちらのブログをお読みの方の閲覧やご意見を頂けたらと思います。

    是非、『精神論』や『解釈の幾通りもある法律論』に偏らない、『論理的かつ冷静なご返信』を賜りたいと思います。

    色々と思う所あるのは各人同じだと思います。

    真摯で誠実で、分をわきまえた行動は後々に響いてくるものだと私は思っています。

    石井さんの知性と冷静さに、心から期待しています。

    正田

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  6. 管理者の石井です2011年12月8日 12:10

    正田さま

    コメントありがとうございます。是非、次回の協議会においても、雄勝の復旧・復興をあきらめることなく、建設的なお話ができることを期待しております。どうぞ宜しくお願いします。

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