「ここで生まれ育ったんだから、またここに住みたい。それだけよ」
という住民の願いは、復興への正解となりうるでしょうか?
地盤の嵩上げには、大きな財源が必要になると思われますが、はたしてそれが震災の備えとして、十分効果があるのでしょうか?
移転にメリット、デメリットがあるように、残ることにも正否両面があるわけですから、感情を交えずに、それら全部を比較すべきだと思います。特に、町の採算性については、慎重に検討すべきでしょう。
自然を甘く見てはいけません。次世代、またその次の世代の為にも、今の自分達の欲求は捨て、必要であれば、町を出て安全なところに移り住むべきではないでしょうか?
お上に従うのではなく、人としての生き方が問われているのだと思います。
私自身は、地元の行政に対して、強い不信感を持っています。でも、もし自分が過疎地域を内包する市の運営を任されたら、どのような決断をするだろうかと考えます。残念ながら、全員の要求は、通らない。そのことを理解しつつ、声を上げていくつもりです。
もし、石井さんが、今後真剣に雄勝の町づくりに関わるおつもりなら、ミクロとマクロの視点を忘れずに行動されるよう願います。兎も角怒ってはいけません。怒りは、目を曇らせます。
大変貴重なコメントに感謝いたします。
すべてのご指摘に対し、全くその通りと思います。
おっしゃる通り、高台移転も公営住宅もかさ上げも、
それぞれメリットとデメリットがあります。
雄勝の中でも地区ごとにどれが適しているかは
違ってくるはずです。10年先を考えた場合と
100年先を見越した場合でも変わってきます。
・今、津波を体験した人は怖さがわかるが、子孫の
代まで考えたら高台に移って、同じ恐怖は繰り返
さないほうが賢明だ
・かつて12000人いたのに、いまでは4000人だ。
ここで高齢者が数百人ばかり高台に住むだけの
町になったら津波が来る前に町が死ぬ
どちらも、ものすごく説得力があります。
私が市の担当者だとしても、ひとつに絞れといわれたら
悩みに悩みます。(今の行政は、『上がそういってるから
仕方ない』という責任回避で悩む必要ないそうですが)
3つの事業を組み合わせて、早く良い案が
出来ることを望みます。
「ここで生まれたんだから、、、」
というコメントは、特にインターネットを普通に使える方で、
町づくりに関心のある町外の方を意識しました。
特に都会から来られる方からは、よく不思議そうに
『こんな危険なところ、一体誰が住むの?』と聞かれます。
悪気がなく、本当に理由がわからないそうです。
『職住分離すれば町は残るでしょ』ともっともらしく説明
される方もあります。
ひどい話では、
私が「みんななんとかこの町に残りたくて頑張っているん
ですよ~」というと
『こういうところに人を住ませるために、俺たちは税金払って
るんじゃねぇよ。NHKで消えゆく街なんていわれた通り町ごと
集団移転するべきだ』と真顔で言われることもあります。
とにかく、町外出身者が表に出てとやかく言うような町づくり
は健全ではないと自分でも思います。住民が中心となって真剣
に議論して言い合って自分達のまちをつくりあげていってほし
いです。
怒りはできるだけ慎みます。
これまでの行政が、住民に議論する機会もあたえず、行政の都合で